ある日の俺と彼女 11/23

自分の彼氏を、あらゆる理由付けでTSさせる彼女
そんなバカップルのゆるいSSシリーズです

ある日の俺と彼女 11/23

「しまった……今日は勤労感謝の日と小雪の日でイベントがダブってしまった」
 デート中だというのに、マイ彼女はそんなとこを呟いた。
「また、なんかよからぬことでも考えているのか?」
 ファミレスで注文したドリンクバーのコーヒーを飲みながら、俺は気のない相槌をうつ。
 俺の彼女がこうして急に意味のわからんことを呟くのは、決まって何かの前フリだ。
「……よし。今日は、勤労感謝の日!」
「働いている人もいるけどな」
 学生かまともな会社の勤め人ぐらいだよ、今日が休日だって言うのは。
「うん。おかしいよね? 普段働きづめの人がもっと忙しくしなるのに、勤労感謝なんてネーミングで休日扱いだよ?」
「その恩恵を受けている俺らが言うことじゃないけどな」
「今こそ、働く人をねぎらうべきだと思うの、私は」
「うむ、いい心がけだ」
「でしょ? じゃあ、一緒に労いましょう? 今日働いている人……例えば、あそこのウエイトレスさんたちを!」
 なぜか生き生きとしてショートとポニーのウエイトレスさんたちを指差す彼女。
 ヤナ予感しかしないが、ツッコミポイントが見当たらなかった。
「……労うだけだよな?」
「うん。『おつかれさま』って」
 なんでもない普通の言葉のはずなのに、不安が走り、
 それと同時に俺の意識は遠のいていった。

「……さっきのウエイトレスさんになっとる」
 つーか胸が重い。
 どうやらこの子は、着痩せするタイプだったらしい。
「同時憑依成功ーっ」
 俺の隣には、ショートのウエイトレスさんが妙なテンションでガッツポーズをしていた。
 さっきまで俺たちの座っていた席を見ると、机に突っ伏した俺と、ニコニコする彼女が居た。……うん?
「おい。お前誰だ」
「酷い。私、姿形が変わってもあなたの恋人だって……そう信じていたのにっ」
「重そうなストーリーに持っていこうとするな。なんでお前。その子に憑依しているのに……」
「んっふっふ。今、私は『私』であり、この子でもある。これを私は、拡散式憑依と呼びたい!」
「同時憑依って、そういうことか!」
「今後、この力はどんどん同時憑依可能な数を増やしていくわっ! 乞うご期待!」
「……世界が危険すぎる」
 俺の彼女は、今日も軽く世界征服できそうだった。





「おつかれさま」は「お憑かれさま」に脳内変換が基本だと思います(何の
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・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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