ある日の俺と彼女 12/31 ‘11

自分の彼氏を、あらゆる理由付けでTSさせる彼女
そんなバカップルのゆるいSSシリーズです

ある日の俺と彼女 12/31 ver2011

「紅白歌合戦って言うより、告白歌合戦よね。これって」
 年の瀬だというのにろくに掃除の行き届いていない彼女の部屋で一緒にテレビを見ていると、ふと、彼女がそんなことを呟いた。
「好きだーとか。愛してるーとか。最近の歌はそんなんばっかり。つまんない」
「まぁ、好みは人それぞれだから何も言わんが」
 ちなみに俺は結構好きだったりする。
「ん~、そうだっ。どうせなら今からカラオケ行ってオールナイトなんてどう?」
「大晦日と一年の初めをカラオケ屋でっ!? 風情も何もねぇな!」
「こんなラブソングもどきの歌ばっかり聴いてても、ムラムラするだけでしょ」
「しないからなっ!? お前、ラブソング好む奴らをナンダと思っているんだよ!」
「愛に飢えた人でしょ? そんなことよりほら、身支度して」
「え、マジで行くの?」

 マジだった。

「やー、すいてたねー」
 気がつけば、彼女と二人きりでカラオケルームにいた。
 思い通りにことが運び、彼女もご満悦らしい。
「うふふー、これから何が始まるか、もちろんわかっているわよね、ダーリン」
「いや、さっぱり」
「今日は大晦日! 告白歌合戦の日よ!」
「かぶせてきたな」
 ってか、ついさっきまでラブソング嫌いとか言ってなかったか、お前。
「べ、別に歌に乗せたあなたからの愛のメッセージなんて聞きたいんだからねっ!」
「ツンデレになっていないぞ」
「何歌おうか? せっかくだし、デュエットもいいよね」
「聞こうぜ彼氏の話、なあ」
 相変わらず、マイ彼女は自由だ。
「よし、また君に恋している、で!」
 それなら知っている。
 一時期有名になった、酒のCMで流れていた曲だ。
「それ、デュエットじゃねーけど」
「何言ってるの? 私がビリー。あなたがフユミで歌うから、立派なデュエットでしょ?」
「そのキャスティングは、普通逆じゃないかなぁっ!? なんで俺に男サイドで歌わせない!?」
「え?エ? あなたアナタ、一人合唱とかできるの?デキルノ?」
 いつの間にかマイクを持った彼女は、姿をオッサンに変え、一人で何人もの男ボイスを同時に出していた。
「……フユミでいい」
「OK。ビリーとフユミによる、また君に恋している! カモン!」
 妙なテンションの彼女とは逆に、しっとりしたイントロが流れる。と同時に、俺の身体は徐々に変化していった。
「なんつーか……やっぱ、こう自分の身体が徐々に変わっていくのは、まだ慣れないな」
「あさつーゆがー♪ツーユガ」
「だから聞けっての、人の話」
 そう突っ込む俺の声も、もはやすでに女の美声に変わっていて。
「あーもう…………またきみーにー恋してるー♪」
「いままーでよーりもふーかくー♪」
 男体化した彼女と一緒に、女体化した俺はデュエットで年末を過ごすのだった。




紅白には早い?
タイムリー更新は諸般の事情で無理っす
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Author:巫

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・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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