ある日の俺と彼女 1/9 ‘12

自分の彼氏を、あらゆる理由付けでTSさせる彼女
そんなバカップルのゆるいSSシリーズです

ある日の俺と彼女 1/9

「年末に挨拶したからって、あけましておめでとうを省略していいわけじゃないと思うの」
「いきなりなんだ」
 部屋でおせち料理の残りと格闘しながらテレビを見ていると、合鍵を使って彼女がやってきた。

「っていうか、それなに? おせち料理? なんで?」
「いや……アパートの人がくれたものだけど」
 なんか、作りすぎたらしい。
「ふぅん……人の彼氏に手作り料理を渡すなんて……いやらしい子!」
「下の階の人妻だからな? 何想像しているんだ」
「あー、あの、自分は宇宙人だって言い張る幼女のおかーさん?」
「知っているのか」
「うん。さっき会った。あの幼女面白いね。自分は憑依種族、ポゼション星人! 地球降下地点は山奥の崖の下のみとか」
「あー、まあ、あの年頃の子は夢見がちだし」
「でも、本当だったら面白いよね?」
「……何を企んでいる」
「おっ、さすがマイダーリン。以心伝心ね」
 使い方、間違ってないか?
「そうねぇ。今日は『星人の日』だし。P星人はどこでも憑依できるとか、どう?」
「二十歳の記念に宇宙人に憑依されるのか!? とんでもないな!」
「だーいじょうぶ! 今日だけだし! そもそも幼女の言うことだし!」
 そういうと、彼女は手のひらを天井にかざした。
 別に光ったり、妙な波動を出したりは、していない。
「…………な、なにも、起きない?」
「……そーみたい。私もあなたも、P星人に憑依されてないし」
「はぁ~。心臓に悪い」
 まぁ、これで幼女の言うことがただの夢物語だってことは証明された……うん?
「なんか、テレビ騒がしいね」
「……」
 答える気力もない。
 テレビの画面には、真面目な顔をしたキャスターがどこかの会場でライブ中継していた。

『こちら、成人式の会場です! 何が起こったのか、新成人たちはつい先ほどから突然わけのわからない言葉を喋り、自分の体をまさぐっています!』
『憑! 何だ、これは? ……なるほど。てれび中継というのか。原住民の記憶を読めるのは便利だな!』
『ヒョウ! アニキィ! 原住民のボディ、ものすっげぇ動きずらい!』
『フリソデというらしいぞぃ? なぜこんな機動力のない格好をするのか理解に苦しむのう! ヒョヒョヒョ』
『憑! 構うものか! 脱いでしまえばいい!』

 テレビはストリップを始めた成人たちをしばらく映し、やがて美しい静止画と『しばらくお待ちください』のテロップがあわられた。
「……へぃ、マイ彼女」
「あはー、今日は『星人の日』だからねぇ。犠牲は成人だけってこと、かな?」
「新年早々、新成人達に暗い未来を与えるんじゃねぇえええええ!」





今年もこんな調子ですが
どうぞよろしくお願いします

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Author:巫

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・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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