ある日の俺と彼女 2/14 '12

自分の彼氏を、あらゆる理由付けでTSさせる彼女
そんなバカップルのゆるいSSシリーズです
TS的萌えは皆無です

ある日の俺と彼女 2/14 '12

「今日はバレンタインです。はいコレ」
「お、サンキュ」
 今日も今日とてマイ彼女がアポ無しで俺の部屋にやってきた。

 去年は意識が乗っ取られるチョコを贈られたが今年は普通にくれるらしい。
 まぁ、何か裏があるんじゃないかとちょっとだけ疑っていたりもするけど。
「むー? 何よその顔。今年は変なもの混ぜてないよー?」
「い、いや、そんなこと考えていないし」
「カカオから作るの面倒だったんだからね? ちゃんと味わって食べてよね」
「売ってるのか、カカオ」
「ううん。この前、ここの大家さんにもらった」
「一気に怪しさ倍増したんだが」
 ここの大家さんン家、異世界に通じる扉とか開くし。
「大丈夫! 土管に生けてあったけど牙もなければ火も吐かなかったから!」
「ここの世界のカカオも火は吐かないからな?」
「チョコにした後も『ゲッゲッゲッ』とか呻かないし!」
「仮に呻くならソレはもはやチョコじゃない!」
「というわけで、チョコふぉーゆー……あ、写真とったらダメダヨ?」
「妙な伏線張るなよ! 何? 写真とったらなんか写り込むのか?」
「味見したから平気だよ?」
「否定してくれよ」
 相変わらずの彼女だが、しかしここで貰ったチョコをつき返すのは彼氏としてアリエナイ行動だ。
「……いま、食ってもいいよな?」
「え、うん、もちろん」
 俺は綺麗にラッピングされた包装紙をはがし、四角い箱の中に納められたハート型のチョコと対面した。
 …………真っ黒だった。
「カカオ何%だ、これ」
「0」
「ただの砂糖菓子だった!?」
 なんなんだ、さっきまでのフリは! 異世界からのカカオはどうした?
「えーだから言ったじゃない。カカオから作るの面倒だったって」
「放棄したのかよ! いや、それにしたってカカオ0%!?」
「知ってる? ホワイトチョコレートってね、実はカカオは入っていないんだよ?」
「ソレ聞いてこの真っ黒なチョコが逆に不安になったわ。味見したんだよな?」
「うん。舌がヒリヒリした」
「色彩イメージが崩壊している! っていうかカレールーか!」
「ううん、甘いよ? 正真正銘、カカオ0%のブラックチョコ。写真撮影厳禁」
「不安が拭えなさ過ぎる…………よし、半分ずつにしよう」
「一つのハートを二人で分けるの? ダーリンってば相変わらずロマンチストね」
「ロマンの入り込む余地はないなー」

 というわけで、謎チョコは二人で半分ずつ食べた。
 ……甘いのに舌がひりひりした。
「来年は、普通の材料使って、普通に渡してくれ。頼むから」
「えー? 入れ替わりも憑依も変身もしないオチでいいの? つまんなくない?」
「よし。とりあえずお前、正座しとけ」
 ついでとばかりに、俺と彼女の性別も反転していましたよコノヤロウ。





……TSがどんどんおざなりになる
できればもう一本更新します

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Author:巫

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・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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