ネコス48

TSした店主の喫茶店で巻き起こる人間関係をゆるゆる描く短編SSです
基本的に後先考えず気の向くまま適当に進行しています

ネコス48

 みなさまこんにちは。
 TS娘を渇望する変身喫茶ネコスの美人マスターです。自分萌えはちょっと難易度高いです。
 私は確かに元男で、現在は見目麗しい女性の体をしていますが、萌えるには至りません。
 「うっはw俺可愛いww」とか恥ずかしくていえません。
「……普段から自分を美人美人言っている奴の台詞か、それ」
「美人というのと萌えるというのとはまったく別問題なのですよ、ユカリちゃん」
 そして今更ですがモノローグに突っ込まないで欲しいと思います。
「ユカリちゃんはどうなんです? 『こんな絶世の美女が俺かよー。うへへ』とか鏡を見ながら呟かないんですか?」
「俺、一応もともと女なんだけど」
 そうでした。このバイト美女、口調は男モノですが基本的に女の子なのでした。
「よーするに、ただ口の悪いだけの女の子です」
 最初は記憶喪失の男の子が何かの原因で女の子に……って展開かと期待したんですけどねー。
「……文句あるかよ」
「いーえー? 偽TS娘かよ私をたばかったなこのヤロウふぁっきん。なんて、思っていませんよー?」
「あれ? 俺いつの間にかマスターに嫌われてね?」
「気のせいですよー」
──カラン──
「美女寝取りフラグと聞いて飛んできました」
「お店に入ってくるなり何言っているんですかこのエロ妹」
 そして誰から誰を寝取る気でやがりますか。この店の女の子は全員私のものですし誰にも渡しません。
「ユカリさん、どうです? いつまでも貴女を女扱いしない鈍感な兄さんについていくより、いっそ私に身を任せてみては」
「『口の悪い女の子』として扱っています。ここ、大事です」
「兄さんは黙ってください。ワンダ○スワンの互換機が出るまで」
「一生黙ってなきゃいけませんよね、それ!」
 ちなみにワンダースワ○とは昔の携帯ゲーム機です。もはや幻レベルのゲームです。
「さあ、ユカリさん……どうします? 今なら、五枚払いますが」
「だから、売春持ちかけるんじゃねーっつーんですよ」
 ん? マスターふと気付きました。
「そういえば青葉ちゃん、どうやってお金稼いでいるんです? バイトとかしているんですか?」
 ならばむしろネコスで働いて欲しいのですが。まあ、安月給ですけど。
「そうですね……一応、働いているといえば働いているのでしょう」
「へぇ、どんなことしているんだ?」
 ユカリちゃんも興味を持ったのか、私のしたかった質問を代わりにしてくれました。
「運動部の助っ人や家庭教師。最近では親衛隊(笑)を利用して人材派遣の真似事を少々」
「……ハイスペックですねー」
 運動も勉強もできて、リーダーシップもある美少女とか、パーフェクトすぎます。チートな私の妹です。
「というわけで、私の懐は潤沢です。割のいいバイトだと思って、一回ぐらい身を任してみては? ですがその一回で味わうのは、超快楽のヘブン。一回で十分。私無しではいられない体にしてあげます」
 カリスマ美少女の後光がかすむぐらい、変態性に満ちた本音をポロリと言っています。残念な私の妹です。
「いや俺、女に興味ないし」
「ふふふ、口ではそんなこと言っても」
「いやマジで。それに……」
 と、そこでいったん言葉を区切り、ユカリちゃんはなぜか私をチラ見します。
「俺、好きな男いるし」
「……」
 え? この流れ、もしかして私、ユカリちゃんに惚れられていたりしますか!?
 ああ、でも男って言ってました! じゃあじゃあ、男になった私がユカリちゃんを口説けばOKってことですか!?
「……兄さん。180mmカノン砲を」
「この街を焼け野原にする気ですかマイシスター!?」
「私の女に手を出した男ですよ? 誰かは知りませんが倍返しに決まっています。むしろ銃身が焼け付くまで撃ち続けます」
「その派手すぎる嫉妬の仕方には、お~~~~~きな問題があることに気付いてください!」
 もちろん私だって、ユカリちゃんを毒牙にかけたかもしれないモブ男を許すつもりはありません。が、いくらなんでも街消滅までさせようとは思いません。
 だって、この町にいる可愛い子が焼きだされてしまうじゃないですかー。
「……仕方ありません。それなら9mmパラベラムを」
「拳銃ですか。まぁ、それなら……って、そもそもウチにある訳ないでしょう!」
 この妹はいったい、「ネコス」をなんだと思っているのでしょう。
「いやいやいや。ちょっと待てお前ら! 別に、俺とアイツはなんもないから! ただの片思いだから!」
 抹殺手段を模索する私達姉妹に、ユカリちゃんが慌ててフォローを入れてきます。
「なるほど。では、私にもまだチャンスはある、と」
「なんでそうなる!?」
「そーですよ青葉ちゃん。ユカリちゃんは私のものです」
「違ぇし! 妹さんのでもマスターのもんでもないから! っていうかあんたら男に興味ないのかよ!」
「「当然です。私の目には美少女しか映りません」」
 声がぴったり重なりました。さすが姉妹です。
「……赤井やアオが不憫すぎる」

 ユカリちゃんが何か呟きましたが、私は目の前の妹とにらみ合うのが忙しいので聞こえないフリをします。
「……兄さん? たまには兄らしく、美少女の捕食は妹に任せてみてはどうですか?」
「青葉ちゃんこそ、おねーちゃんの顔を立てて美少女の捕獲権を譲るべきだとおもうんですけどねー」
 仲良し姉妹は不敵な笑みを浮かべ合わせながら、美少女をどちらが捕まえるか激しく議論しました。
「…………だめだ、この兄妹。はやくなんとかしないと」
 ユカリちゃんがなにやら頭を抱えていますが、気にしません。
 美少女ハンターの栄誉は、例え妹にだって譲れないのです。私、美人マスターですから!





軽いSSはいいね リリンの生み出した(ry
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Author:巫

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・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

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・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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