長編3 2-1

未完成のTS長編を投下します
未完成なので拙い部分が多々ありますがご了承ください


・前章までのあらすじ
親友であり柔道のライバルだった幸平を失い、恵輔は部活を自主休部する
そんなある日、恋人であり幸平の妹である美幸が、「自分は幸平だ」と名乗りだした
「自称幸平」となった美幸は、恵輔を柔道部へ復帰させようと決意表明をして……


長編3 2-1

 担任が間近に迫った期末試験の心構えについて面倒くさそうな調子で伝え、そうこうしているうちに放課後のチャイムが鳴る。
 部活動をしている連中はどこか楽しそうな顔をして教室を出て行き、居残り派の帰宅部は担任や同級生と談笑してそれぞれの時間を過ごしている。
 そんな中で高原はといえば、俺を一べつしただけで特に何も言わずに姿を消した。今日もまた、柔道部は大変なんだと苦情を持ち込まれると思ったが、さすがに昨日の会話で見限られたのかもしれない。自分で蒔いた種だからどうこういうつもりはないが、高原ならもう少し食い下がってくるのではと勝手に思っていた。
「ま、いいけどな」
 それよりも、まずは美幸だ。
 昼の様子からすると、何をしでかすかわかったものじゃない。問題をこれ以上増やさないためにも、美幸の確保は最優先にしておきたかった。
 昇降口やら部室やらに向かう人ごみにまぎれて、三つ隣のクラスを訪ねる。扉をスライドすると、昼にも出会ったドア近くのクラスメイトが俺に視線を寄越してきた。
「澤村なら、さっき出て行ったよ」
 まるでパターン化されているかのような無個性な台詞を放ち、帰宅部員は視線をそらす。
 一応教室をざっと見回してみたが、確かに美幸の姿は見つからなかった。
「遅かったか」
 美幸は、いや敢えて幸平と呼ぼう。おそらく、幸平によるお節介はすでに始まっていると見るべきだ。
 ありがたくないこともないが、はっきり言ってプランナーが不安過ぎる。
 俺もそうだが、高原は今朝の様子からして幽霊とかそういう類を信じるタイプではないのだろう。幸平と言葉を交わして亀裂を生んでしまう可能性は、驚くほど高かった。
「頼むから大人しくしててくれよ」
 美幸のクラスから離れ、今度は武道場を目指す。
 閑静だった昼とは打って変わり、放課後のあそこは体育会系の雄たけびが響く活気に満ちた場所だ。そして俺が今、最も近付きたくない場所でもある。
 何も言わずにサボり続けている部員を、笑顔で不問にしてくれるほどウチの主将はお人よしじゃない。おそらく二、三日はまともに動くことすら厳しい身体になるまで投げられるだろう。
 自業自得な未来像に気を滅入らせていると、廊下の窓枠に頬杖を着く女子生徒の横顔が目に入った。
 夕焼けを浴びた墨色の髪を風に踊らせながら、憂いを含んだ眼差しで外を眺めている。
「美幸」
 声をかけると、名前を呼ばれた少女は頬杖をといて俺を振り向いた。
「おぅ、恵輔」
「何しているんだ?」
 高原の所に行ったものとばかり思っていたが、どうやら見込み違いだったらしい。
 近付いてさっきまで彼女が見ていた景色を追うと、武道場が見えた。約束稽古でもしているのか、畳に人を打ちつける音が賑やかに鳴り響いている。
「懐かしい、って思ってさ」
 どこか物悲しそうに微笑みながら、再び視線を武道場に向ける。
「美幸の身体じゃ柔道なんて出来ないしな。高原に会う気だったけど……なんか、近付きにくかった」
「……」
 思わず、謝りそうになった。幸平とは逆に自ら柔道を避けている自分が、とんでもなく自分勝手な真似をやらかしているような気になってくる。
 事実、俺のしていることはただのワガママだ。
 それでもなお、復帰しようという気にはなれない。
 他ならぬ幸平が、柔道の怖さを、身をもって教えてくれたからだ。
「お前は、さ」
 それなのに目の前の自称幸平は、まるで未練があるかような物言いをしている。
 だから、直接たずねてみることにした。
「あんな目に遭っても、まだ、柔道をやりたいのか?」
「あったりまえだ」
 美幸の口から出るはずもない台詞が、即座に返ってくる。
「どうしてだ?」
「好きだからだ」
 さらに質問を重ねると、今度は笑顔までおまけにつけた即答だった。
「お前は違うのか?」
 逆に、こっちが返答に窮する質問を投げかけられてしまう。……こーゆーのを、ヤブヘビって言うんだっけか。
「どうだろうな」
 もともと柔道を始めたきっかけは、幸平に抱いた対抗心からだ。好きとか嫌いとか、考えたこともない。
「それより、用がないなら帰るぞ」
「は? 何言ってんだお前」
 美幸が怪訝な顔をして、帰ろうとする俺を不思議なものを見るような目で見てくる。
 中身が幸平だというのなら、さもありなんといったところだ。
「俺はしばらく、部活に出ない」
「はぁっ!?」
 素っ頓狂な声を上げて衆目を集める。二日続けて同じ人間に同じ内容を伝えたのに、反応の仕方が百八十度違っていた。
「何言ってんのお前。お前、何言ってんの!?」
「どうして二回言う必要が」
「誤魔化してんじゃねぇよヘタレ小僧!」
 怒鳴り声と一緒に飛び出した美幸の両手が、胸ぐらをつかむ。垂れ目をキッと吊り上げて、似合わない怒りの形相で俺を上目遣いに睨んでいた。
「てめぇ、まさかビビってんのか? オレと同じ目に遭うかもって、怖がってんのかよっ」
「……悪いかよ」
「はっ、図星か。ダッッッセェェェッ!!」
 言葉遣いを思い切り乱暴にして叫び、全力で罵倒された。一昔前の単純な俺ならばその挑発にホイホイ乗っかったんだろうが、今ではもう軽く聞き流せる。
「こんな野郎とライバルだって思ってたのか、オレは。あーあーあー情けねー、マジ情けねー!」
「おい美幸。あんま興奮すんな」
「気安く呼ぶんじゃねぇ! やっぱ取り消しだ取り消し! お前と美幸が付き合うなんて、ぜってぇ認め……ケホッ」
 感情を高ぶらせるだけ高ぶらせて騒いでいた美幸は、急に咳のような息を漏らし、身体をがくがくと震わせた。
 襟をつかむ手がずり落ちるように離れ、代わりに自分の胸部へ手のひらをあてがう。
「ハッ……ハッ……く……」
 膝を折り、苦しそうに喘ぎながら乱れた呼吸を整えていく。興奮しすぎたため身体に負荷がかかったのか、美幸は胸の苦しさを全身で訴えていた。
 初めて目撃するわけではない。しかし何度見ても、美幸の発作を目の当たりにして心が騒ぐのは抑えられない。
「大人しくしてろ」
「は、ぁ? うおっ」
 有無を言わさず、美幸の細い体を抱きかかえる。
 脚と背中に腕を回して持ち運ぶスタイル……いわゆる、お姫様だっこという俗っぽい名のついたこの格好はかなり恥ずかしいが、今はそんなことを気にしている場合でなければ、気にする余裕もない。
「てめ……触んな。離せ」
「保健室に着いたらな」
 言葉を交わしながら、俺は美幸を抱えて廊下を走る。ある程度の人ハケが済んでいるとはいえ、衆目の中をこの有様で駆け抜けるのは決して楽ではなかった。
「ねぇ、見て見てアレ」
「あー、あの二人ねー」
「くっそ爆発しろ」
 好奇やら嫉妬やらの入り混じった声を浴びながら、一階の保健室を目指す。
「……こんな、苦しかったんだな。美幸の奴」
 発作はもう過ぎ去ったのか、腕の中にいる美幸が幾分か落ち着いた口調でしみじみと自らの虚弱性を実感していた。
 といって安心して良いというわけでもない。当初の予定通り、美幸には保健室のベッドでしばらく横になってもらうつもりだ。
「だから言っただろ。興奮すんなって」
「うっせぇ。てめーがヘタレすぎんのが悪い」
 不機嫌な顔でぐりぐりと胸に拳をねじ込まれながら、そんな本当のことを言われてしまう。
「おーかた、高原とのケンカも、それが原因だろ?」
「まぁ、な」
「だよなー」
 発作のせいで脳細胞までも緩んでいるのか、どことなく間延びした元の美幸らしい口調で、納得する様子を浮かべた。
「高原に話聞く手間が省けたわ。んじゃーまー、作戦開始ってことで」
「……言っている意味がよく」
 わからない、と言葉を終える前に、美幸の両腕が俺の首に回される。ついさっきまで触るな離せと悪態をついていたのが嘘みたいな態度に気を取られ、足がピタリと止まった。
「み、美幸?」
「ね。明日、学校お休みだよね?」
 俺の胸元に頭を預けた美幸が、甘い声で囁き。
「わたし、けーくんとお出かけしたいなぁ」
 話の脈絡がまったくつかめないことを、のたまいやがった。
「はい?」
「……ダメ?」
「いや全然」
 即答する。
 すり寄られながら上目遣いに懇願する恋人を拒否する男なんて、いるはずもない。加えて久々のデートともなれば、これが実は幸平の作戦だったとしても承諾するに決まっている。
 おそらく俺を柔道部へ復帰させるための何かが計画されるはずだ。しかし結局のところ俺自身がその意志を持たなければ、どんなアプローチをしたところで無意味に等しい。もっと言ってしまえば、基本的に行き当たりばったりの幸平が頭を使って大それた策略を組み立てているとは到底思えなかった。
「へへぇ~。明日、楽しみだねーけーくん」
「そうだな」
 心中をおくびにも出さず、俺たちは互いの顔を見合わせ、笑顔を交わした。
 好きな女の子を抱きかかえて、デートの約束までしているのに、幸福感などまるで湧いて来なかった。

 * * *

 夢は、目が覚めた後に夢だと気付く。
「もうやめようよぉ。お兄ちゃ~ん。けーくぅ~ん」
 炭酸の気が抜けたような美幸の声が背中から聞こえていても、もういない人間と睨みあってにらみ合っていても、今の俺にはそれはごくごく当たり前のこととして受け止めていた。
「オレのいないところで妹に近付くなって、何度言えばわかんだてめぇ? ああ?」
 目の前にいる男は、いまにも噛み付きそうな表情をしている。
 俺と美幸が彼氏彼女の関係になる前の幸平は、筋金入りのシスコンだった。初めは身体の弱い美幸のことを気遣うあまり過保護になっているのかもと納得していたが、付き合っていくうちにその認識は根底から改める必要があると痛感した。
「ちょっと立ち話していたぐらいでキレかけてんじゃねぇよ、このシスコンが。二十四時間美幸の暮らしを見つめる気かお前は」
「ああ、おはようからお休みまで見つめたいね。美幸は大事な妹だからな」
 兄妹でなければ通報レベルの発言を堂々と言い、眉間のシワはいっそう深く刻まれる。
 まさに一触即発という他にない状態だった。
「二人とも、やめてってばー」
「安心しろ美幸。お前につく悪い虫は全部兄ちゃんが駆除してやるからな」
「だったらまず自分自身を駆除したらどうだ? 美幸も、迷惑なら迷惑ってちゃんと言わないと駄目だぞ」
「てめこらヘタレ小僧。何、人の妹呼び捨てにしてんだよ。絞め落とすぞコラ」
「やれるもんならやってみろ変態。俺がいつまでも弱いとか思ってんじゃねぇぞ」
 貶し言葉をぶつけ合わせ、視線上には火花を散らし、立板に水のごとく悪態をつき合う。
「わ、わたしは、その、けーくんとお話しするのも、お兄ちゃんが傍にいるのも、ぜんぜん嫌じゃないんだけど……」
 美幸はおろおろとした目で俺たちの口論を眺め、ビクビクしながらも博愛的な言葉で解決を試みていた。しかし当時の俺たちは意地も手伝って美幸の言葉など聞く耳を持っておらず、どころか仲裁の言葉すら薪の燃料にしていた。
「騙されるな美幸、こいつはムッツリだ! 近付いたら汚される!」
「だれがムッツリだ! 美幸、兄貴だからって安心したら駄目だ!」
「ふ、ふぇぇ~……」
 こんな調子で、俺と幸平はしょっちゅう美幸も巻き添えにして対立をしていた。
 口論を重ねていただけでは、互いを親友と呼べる間柄には到底なれなかっただろう。きっかけはもちろん、美幸との交際を賭けた一戦であることは言うまでもないが、それ以上にある少女の存在が、俺らの関係を程よく中和してくれていたことが大きかった。
「何あんたら、また騒いでるの?」
 美幸とは正反対のベクトルを行くさっぱりした女の声が、ふいに割り込む。振り向くと、柔道着が詰め込まれた洗濯籠を抱える長身の女が、呆れ顔で俺たちを眺めていた。
「げぇっ高原!」
 幸平がやや大げさな台詞で動揺を口にする。もっとも俺とて、口には出さないが同じ気持ちだった。
 高原椿は、一部の柔道部員にとって厄介極まりない恐怖の存在である。もっとも、その一部というのは俺と幸平のことであるが。
「あー、椿ちゃん~」
 美幸は相変わらずのんびりした調子で高原に笑顔を向ける。
 柔道部のマネージャーと帰宅部の美幸では接点などなさそうに思えるが、そこは高原の社交性が高かったことも手伝い、幸平を通じてあっという間に仲良くなった。
 しっかり者の高原とおっとりした美幸のコンビは意外と良い取り合わせだったのか、二人が姉妹のように見えることもしばしばだった。
「やほ美幸。あんたも大変ねぇ」
「えへへーそっかなー?」
 そうそう、と朗らかに頷きながら高原は籠を足元に置いた。それはつまり彼女の両手がフリーになったことを意味しているわけであり、否が応にも緊張が走る。
「……で? 今日はどうしたの?」
 目は細めたまま、美幸にではなく俺たちへ質問をする高原。その瞬間、俺たちは堰を切ったように互いの責任をなすりつけ合わせた。
「いや聞け高原! そもそも、恵輔が勝手に美幸と話しててだな」
「俺は悪くないから! ホントマジで! 全部、このシスコンのせいだから!」
「あーはいはい。わかったわかった」
 無様この上ない男二人の言い訳をどう受け止めたのか、高原はやはり笑顔のままで身体を屈める。
「じゃ、両成敗ってこと……でっ!」
 語尾に力を込めて、籠の中から取り出した柔道着を大きく振りかぶった。
「痛ぁっ!」「冷たっ!」
 問題なのは、それが洗濯機から引き上げられたばかりの上着だったことだ。
 思いっきり水を吸い込んだ柔道着は、見た目以上に重い。少なくとも、女が片腕で不意をつくようなスピードを乗せて振り回せる重量ではない。なのに高原はこともなげにソレを成し遂げ、俺と幸平の頭に濡れた上着を思いっきり叩きつけてきた。
 二人一緒に攻撃の感想を述べ、ダメージというほどでもないダメージに狼狽を示す。そんな俺たちを見て高原はけらけらと笑っていた。
 柔道部のマネージャーが選手に暴力を振るうなんてどうかと思うが、こうして共通の恐怖がいるからこそ俺と幸平の絆は固く結ばれたのだと、そう思う。
「美幸に迷惑かけんなっていってんでしょーが。頭は冷えたぁ?」
 わざとらしい台詞と笑い声には、流石にむかっ腹が立つ。
 〝らしい〟ではなく本当にわざとなのだから、よりいっそうたちが悪い。
「あ、あと主将が探してたよ? 二人ともまだ来てないのかーって」
「んなっ!」
「おま、それを早く言え!」
 主将の名前が出てきた瞬間、みっともなく慌てふためく。美幸は不思議そうな顔をして、高原は相変わらずニヤニヤしていた。
「美幸、悪い! 俺ら部活行くから!」
「う、うん。いってらっしゃい」
 自体をまったく把握しきれていなさそうな美幸に見送られながら、俺たちは武道場へと急いだ。
 なんのことはない。高原以上に柔道部主将の不興を買うことが恐ろしかっただけだ。
「あーもー、お前のせいだからな!」
「何でだよお前だよ!」
 走りつつも、責任のなすり付け合いだけは忘れない。
 こんな二人が互いを認め合う信頼関係を築くのは、もうしばらく先の話だ。

「……ん」
 聞きなれたメロディが夢の世界に割り込み、ろくでもない過去の記憶から解放される。
 手探りで携帯を探し当ててアラームを止めると、俺は布団を剥ぎ取り、顔を片手で覆った。
「あー……だっせぇ」
 周りが見えてなさ過ぎだろがよ、一年前の俺と幸平。人前で口ゲンカ始めたり女相手に萎縮したり、あまつさえ責任転嫁の応酬とか見ているこっちが恥ずかしくなってしまった。
 だが、それでも懐かしいと思わずにはいられない。
 幸平が死に、美幸が笑わなくなり、高原とギクシャクしてしまっている今の状況からすれば、恥まみれの過去すら暖かな思い出としてよみがえる。
 もう二度と手に入らない光景なら尚更だった。
「よっ」
 バチンッと小気味のいい音を立てて、自分の両頬を叩く。まだもやの掛かった夢心地の意識が、一気に覚醒していった。
 美幸が幸平を名乗って二日目の朝。
 俺は、ほんの少しずつだが前向きになっていた。


「お、来た来た」
 デートの待ち合わせ場所に選ばれた荻公園に着くと、ベージュのダッフルに身を包んだ美幸が兄の口調で俺を出迎えてくれた。
 快晴の冬空に対していささか厚着しすぎな感が否めないが、病弱少女ならば着込みすぎるぐらいでちょうどいい。
 ふと思ったが、仮に万が一本当に美幸の中身が幸平になっているのだとしたらと考えると、下世話な想像が掻き立てられる。あのシスコンが妹の身体を手に入れて、着替えや風呂を堪能する姿を思うと嫉妬せざるを得なかった。
「んだよ。今日はパジャマじゃないぞ?」
 俺の視線をどう勘違いしたのか、美幸はダッフルのボタンを外すと、露出狂がマントの中身を見せびらかすようにしてガバッと前を広げた。当然、中身は裸体ではなく見慣れたセーラー服……うん?
「なんで制服?」
「お前に見せる私服はない」
 自分からデートに誘ったくせにして、まさかの私服却下だった。もっとも美幸の私服姿はすでに何回か見ているから果てしなく無意味な抵抗ではあるが、それにしたって休日に制服デートというのも味気ない話だ。
「……美幸の私服が恥ずかしかったのか?」
「おぅ、そうなんだよ。美幸の奴、なんかひらひらしたスカートしか持ってなくてさぁってちっげーし! お前なんかに美幸の私服姿見せるのはもったいねーってだけだし!」
 素直でいいことだ。
 同時に、さきほどの邪推を反省した。きっと風呂や着替えは、なんとか見ないようにと目隠ししているに違いない。
「な、何だよその目は」
「いいや別に。それで、どこに行くんだ?」
「んー? ふふっ、ひ・み・つ」
「……口調を統一しろ」
 俺のカノジョは、今日も不安定だった。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
管理者の詳細

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2投票
無料アクセス解析
応援バナー
ちぇ~んじ!~あの娘になってクンクンペロペロ~
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR