ネコス57

TSした店主の喫茶店で巻き起こる人間関係をゆるゆる描く短編SSです
基本的に後先考えず気の向くまま適当に進行しています

ネコス57

 みなさまこんにちは。
 変身喫茶ネコスの美人マスターです。読書の秋なので眼鏡オンです。

「文学少女=眼鏡という発想は安直ではないですか、兄さん」
「クスクスクス、何を言ってらっしゃるのやら。私は一言も、文学少女を名乗ってなどいませんよー?」
 でもおかげで青葉ちゃんの発想が文学少女=眼鏡というのがわかりました。
 きっと、三つあみもセットに違いありません。
「黒のセーラー服ならなおのこと完璧ですね」
「うん、ナチュラルにおねーちゃんの心を読まないで欲しいですねー」
 そして足元をすくわれたのに取り乱しやがりません。相変わらずの鉄面皮です。
「それで、営業中なのに眼鏡をかけて読書にふける喫茶店のマスターこと、兄さん」
「トゲ満載ですねぇ! 私に足元すくわれたのが悔しかったんですか!?」
「そんなどうでもいいことは置いといてです。私が今日ここに来たのはですね」

 青葉ちゃんによると、近日、この子の学校で文化祭が開かれるそうです。
 で、マイシスターのクラスはスタンダードにお化け屋敷だそうなのですが……。

「それで、兄さんの知恵を借りたいと思いまして」
「聞き間違いですかねー? 喫茶店のマスターにお化け屋敷の知恵を出せって言ったような気が」
「耳は正常みたいで何よりです」
「それはどうも…………って、なんでですか!?」
「兄さんは私より長生きですし」
「まるで不老不死か長寿のような言い方ですねぇ! 私、ぴちぴちの二十代ですが!」
「24過ぎたら売れ残り……とか言う世の男性達は死滅しろと思いませんか」
「同感です! いいじゃないですかクリスマス後でもー!」
 私、これでも微妙なお年頃なのです! っていうかなんで相談しに来た人に私いじめられてますか!?
「えう~! そんなこという青葉ちゃん、嫌いです!」
「沢山のアレな方達を敵に回す発言は慎んだほうがいいかと」
 そういうと、青葉ちゃんは座っていたカウンター席を立ち上がり……
 なんでか、私のいるカウンターの内側に入ってきました。
「あ、青葉ちゃん?」
「兄さん……」
 囁くような声で、妹が私の襟を掴み。
 鉄面皮を常備しているような無表情キャラの青葉ちゃんが、
「お願い。力を貸してください」
 上目遣いで、お願いをしてきました。
 無表情キャラのデレた瞬間ほど、胸を貫くひと時などありません!
「お任せですよー! お姉ちゃん、革命的なお化け屋敷を作りますよー!」
「はいっ。それじゃ、お願いします」
「笑顔キターーーーーーーー!!!!」

 そうしてしばらくの間、私は萌え転げていました。
 ……まんまと乗せられたよーな気がしますが、笑顔プライスレスです。
「って、あの娘、コーヒー代も払っていってませんですー!?」



退かぬ媚びぬ省みぬ
黒組に負けるなマスター
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Author:巫

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・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

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・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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