これからの「憑依」の話をしよう 第二回

ハーバード的なMS教授の議事録本を真似して作ったTS論です
「憑依」の話題のみではなくTSというジャンル全体について書いてあります

どうぞ、広い心でご覧ください


[ これからの「憑依」の話をしよう ]
第二回~自分が女になるのは是か否か
教授:前回の講義では『女性に性転換した男には、本物の女性に備わっていない魅力がある』という傍観派の主張が出てきた。
 これに、参加者の君達のほとんどは賛同を示してくれたものとする。
 では、あくまで他人がTSするのを楽しむ傍観派と、自分が女体になりたい当事者派の違いはどこにあるのか?
 今回はそこを明確にしてみよう。

 まず、傍観派から言及する。
 傍観派のおそらくほとんどは、自分が男性であることに大きな不満を抱いてはいないだろう。
 男であることの利便性を知りそれに満足しているが故に、女になりたい派の思想は理解しがたいのかもしれない。
 男は女より多少だらしなくても許されるし、衣服の着脱やトイレの手軽さ、それに妊娠の危険性もなく生理の痛みも無い。

 だが、傍観派が傍観派である一番の理由は、それらもろもろの利便性を踏まえた先にある、いわゆる征服欲が突出しているのではと考えられる。
 単純に言ってしまえば、相手を征服するのに必要なのは力だ。そして人体の構造上、女は男よりも筋肉量が劣る。
 つまり女になってしまったら、傍観派の中にある征服欲が満たされず、それどころか逆に誰かによって征服されてしまう危険性が高まるわけだ。
 女は男性より筋力が劣り、さらに妊娠の危険性から、おいそれと相手を肉欲に溺れさせることもできない。
 むろん、女が男を手玉に取った例も数ある。一国の王を虜にした妲己(ダッキ)や二人の男を恋に狂わせ仲違いさせた紹蝉(ちょうせん)など、歴史を振り返れば女による征服史もあまたにある。
 だが徹頭徹尾、支配者として君臨したい傍観派の君達は、一時たりとも男相手に媚を売るような真似は避けたいのだろう。
 男に取り入り、物事を裏から操る。それが、女による征服だからだ。

 さて、ここまでで何か意見のある者はいるかな? 君

ユーリ:教授の話は、卑弥呼やエリザベス女王といった、女性がトップに立った政治を否定しているように聞こえます
 男性に取り入らなくとも、女の身で征服者になれない道理はありません

教授:それはすまなかったね。ただ、一つ言わせてくれ。
 ここの要点は、女性がトップに立てるかどうかではなく、征服欲が満たされるか否かだ。
 そして、女の身体で征服欲を満たすのは並大抵ではない努力が必要とされる。
 傍観派は、わざわざ征服欲を満たす道のりを困難にする女性になりたいとは思っていないのでは? という話だ。
 征服者になるのなら、男性の方がやりやすい気がするだろう?

ジャック:征服欲を満たせるのならば、憑依が一番です!

教授:ジャック。君はもう少し、段階を踏んでから発言して欲しいね。
 いまは残念ながら「女になりたい派」と「男が女になるのを見ていたい派」の差別化の話だ。(一同笑)

 さて、傍観派の根幹にあるのは、「征服欲」だという話になった。
 そう考えると、傍観派の男が「男が女になるのを見ていたい」という性癖にも納得がいかないかな?
 男が女に変わり、男であった存在を征服しやすくなる、ということに悦びを感じる。
 自らが女性化することを否とし、他者が女に変わることに快感を見出す人間は、征服欲や支配欲の強い、実に男性的な思考の持ち主だと考えられる。
 ただ、ジャックの言う通り、自分が女になる場合でも、征服欲を満たすことが可能な場合も存在する。
 傍観派でなくとも征服欲が満たされる場合もあるのだから、TSというジャンルがどれほど複雑なのか、理解できるだろう。

 これで、傍観派への言及は一旦締め切るが、何か意見のある者は?

イヒ:女王様になれば、性交渉など一切無くとも征服者足りえます。

教授:なるほど。では、こんな例え話はどうだろう。君の名前は?

イヒ:イヒ

教授:イヒが女になったとしよう。君はボンテージを着て、ムチとろうそくを手に取った。
 友人の征服者になるためだ。君は乗り気でいられるかな?

イヒ:いいですね。男のアレを縛って、わざとイけなくして……クスクスクス

教授:イヒはなかなかサディスティックだね。
 傍観派の他の皆は、どうかな? 女王様になりたいかな?

ヤロー:僕は無理です。なんで男の自分が、男のアレを見なきゃなきゃらいけないんですか。

教授:いい意見だ。傍観派の君達は、とにかく自分が男性であるという定言的な(無条件に従う)考えを持っている。
 そして男性であるというその考えが、自己の女体化を拒否するわけだ。
 イヒは、もし女になったのが君の友人で、友人が君を責めるとしたらどう思う?

イヒ:友人に全力で抵抗します。必要なら、逆に押し倒します。

ジャック:それこそ御褒美だよ! 責めるつもりが逆に攻められる側になるなんてゾクゾクするなぁ。

イヒ:ジャックは生粋のマゾですね

教授:マゾなジャックはさておいて、イヒも攻められる側に回るのは勘弁して欲しいようだね。
 当事者派の中にも、自分は男性であるという揺ぎ無い考えを持つものはいるだろう。
 むしろ、その思考こそがTSのエッセンスなのだと。
 それはそうだ。男が女に変わった瞬間に自分は女なのだと認識してしまうと、TSというジャンルはただの形骸にしか過ぎない。
 男でありながら女の肉体を持つことに対する違和感の描写こそが、君達がTSを好む根本的な理由だ。
 そこに、傍観派と当事者派の違いなど無い。
 友人が女に変わっても、一晩で友人が普通の女性と遜色の無い素振りをしていたら、ガッカリするだろう?
 自分が女に変わり、あっという間に女性らしい仕草を身に着けたとして、それは喜ばしいことかな?

 傍観派と当事者派も、好みのポイントは一致している。
 ただ、傍観派の方がどちらかというと男性的な思想の持ち主だという、それだけの話だ。

 次回の講義は、いよいよ当事者派について話をする。
 「自分が女になりたい」という思想の持ち主たちは、どのような方法で性転換をし、そこにはどのような好みや性癖があるのか?
 話はより複雑になっていくだろうが、君たちならばついてこれると信じている。
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