ネコス64

TSしていた喫茶店のマスターが
男だった頃の自分に憑依した誰得物語です

思った以上に男マスターは動かしづらかった……
ので、さっさと女に戻ってもらいました
自分の力量ではノーアダルトな女体化表現はコレが限界ですorz

ネコス64 マスターの秘密編2

 みなさまこんにちは。
 ねんがんの初憑依は男だった頃の自分という悲劇の美人マスターです。時をかける私です。
「男化とか、マジ意味わかんねぇ……」
 誰が喜ぶって言うんですかこの状態。出てくる言葉は全部男言葉に変換されますし、声も太いしで最悪です。
 こーゆーのは「人生やり直してー」と思っている輩がトライするべきイベントです。
 生憎私のTS人生は順風満帆なのでこういう時かけイベントはいりません。
「では、私は学校に行ってきますね。兄さん」
 玄関先では、中学生のマイシスターが今では考えられないほどの柔らか笑顔で私に行ってきますの挨拶をしてくれます。
 ……何があれば、こんな純粋そうな娘があんなツンドラ少女に変わってしまうのでしょう。マスターの七不思議です。
「さて、これからどうするか……」
 青葉ちゃんを見送り、私は今後の方針を模索します。
 とりあえず女体化です。元の時代に戻りたい気持ちはもちろんありますが、今は一秒でも早くこの男の身体を女体化させることが私にとっての最優先事項なのです。
「……どーやって女体化したんだっけか? 俺」
 マスター記憶喪失です。
 いえ、ちゃんと覚えています。確か……
「怪しい商人から怪しいコーヒー豆を買ったんだよな」
 台詞として言うといっそう不審です。
 怪しい商人とは皮モノ変装のIさんのことです。
 ただ、今でも神出鬼没なあの商人と、この頃の私が一体いつどうやって出会ったのか、ちょっと記憶が薄めです。
 だいたい、この頃の私はTSにも興味なかったハイスペックリア充男子でしたし……。
 自分で言うなという話です。爆発しろ過去の私。
「それにしても……腹が、減った」
 ポン・ポン・ポン、という謎の効果音と引いていくカメラワークが浮かんできそうな台詞で、私のおなかが空腹を訴えます。
 しかし私は店を探さず自炊します。身体は男だろうと、私、美人マスターですからっ。
「ちゃっちゃっちゃと作るか」
 ひとまずキッチンへGOです。私の親は海外出張のため、この家には私と妹だけというなんともギャルゲ主人公的な環境です。
「って、米がない!? うおっ、冷蔵庫も空っぽじゃねぇか!」
 昔の私は食材を買い置きしておく習慣がなかったみたいです。
 なぜ未来で喫茶店のマスターなどやっていけるのでしょう。マスターの七不思議その2です。
「しかたない……コンビニに行くか」
 というわけで、買い物しようと街まで出かけます。財布は忘れていませんので愉快な美人マスターにはなりません。

「……おー」
 〝にゃー〟と言ったつもりが実際は「おー」です。本当に男というものは感情表現の仕方がつまらないです。
 いえ、そんなことよりも、この町並み。
 四半世紀過ぎたわけでもないのに、いやに懐かしい風景です。
 そういえばネコスを始めて以来、実家に帰っていませんでしたしねー。
 ……ひょっとしたら、未来の青葉ちゃんはあの家に一人でいて、寂しい思いをしていたのかもしれません。だからあんな風にひねくれてしまったのでは……。
「くっ……憑依じゃなかったら、この時代の俺に忠告できたのに」
 そしたら未来が変わって、ツンドラ青葉ちゃんが今の純朴青葉ちゃんのままでいられたかもです。
 タイムリープと憑依との相性は、実はあまりよくないのかもしれませんねー。
 些細な行動で未来が変わり、もしかしたら自分の居た未来が消滅してしまう危険性もあるわけですからー。
「しかし俺は……女になる!」
 これ以上、自分の耳と声で男であることを見せ付けられないためにもです。
「ヒヒヒ……いま面白いこと言ったな。ニイサン」
「来たか!」
 本当は『キター(・∀・)ーッ!』と喜びたいのにこの様です。
「って、なんで女に変装していないんだよ!」
 私が振り返った先には、帽子を目深にかぶった、背と鼻の高いジーパンの外国人が、ブルーシートの上に座っていました。
「ヒヒ……何だニイサン。頭がイカレてんのか?」
 外人は流暢な日本語を話し、タバコをくわえます。
 なんだか肩透かしを食らった気分です。
「それで、女になりたいんだってな? ニイサン」
「ああ。さっさとそのコーヒー豆を売り渡せ怪しい露天商」
「……お前、何者だ? なぜコレが三分間性転換できる特殊なコーヒー豆だと知っている?」
「トリックを見破られた犯人みたいなこと言ってないで、さっさと売りやがれ」
「ヒヒ……一万円だ」
 私は財布の中から諭吉を取り出すと、奪うようにコーヒー豆が入ったビンを受け取りました。
 さあ、後は女体化です!
 こんな男の体とはいますぐおさらばです!
「くくく、もう我慢できねぇっ!」
 女の体を手に入れたばかりのような粗野な男の台詞で、私は路地裏に入ると早速ビンを開けました。
 このコーヒー豆。実は焙煎しなくても直接摂取することによって女体化が可能です。人間で試したことはありませんが、猫での成功例があります。きっと大丈夫でしょう。
「さようならだ、男の俺!」
 私はビルの谷間で男の自分と決別し、コーヒー豆を貪ります。


 すると、どうしたことでしょう。
 心臓がドクンと大きく脈打ち、全身に熱が行き渡りました。
「う、あ……」
 肉体が圧縮されているような痛みを伴い、見る見るうちに自分の体に変化が訪れます。
 筋肉が縮小し、骨格が変形し、
 男の局部が、こそばゆいもどかしさに襲われます。
「ひ、ひさし、ぶりだから……あぐっ」
 変身は苦しいです。
 しかし口から出てくるうめき声が、徐々に低音から高音へと変わっていくのはたまらなく興奮します。
 男の喘ぎ声など聞き苦しいだけですが、女の子の喘ぎ声には需要しかありません。
「う……あ……あっ……」
 喉に感じる出っ張りが引っ込み、ソプラノよりはやや低めですがしっかりとした女の声に変化していきました。
 そうしている間にも肉体は変化を続け、胸の辺りに脂肪が集まり始めました。
「あうっ」
 胸に電流が走ったようなピリッとした感覚に、声が上がります。
 そして私が次に目を開くと、視界の下には、男物のシャツを盛り上げる、二つの膨らみが作られていました。
 大きすぎず小さすぎない、適度なサイズのおっぱいに、私は感動さえ覚えます。
「はぁ、はぁ、り、リターンオブおっぱい……」
 自分の胸に付いたモノへ、これまたすっかり細く小さくなった自分の手を、差し向けます。
「ひっ、あっ!」
 しかし自分の胸に触れる前に、先ほどと同じような。いいえ、それ以上の電撃が股間に走ります。
 ともすれば射精さえしてしまいそうな強烈な快感をこらえ、平均以上のサイズを誇っていた男のシンボルが、少しずつしおれて小さくなっていきます。
 股間の中に自分のアレが埋め込まれていく感覚に、私は立つこともままならずぺたりと地面にお尻をつきます。
「はっ、はっ、はぁっん!」
 またの間から感じる挿入間が、私に喘ぎ声を上げさせます。非常にエロイです。
 意識さえ奪われてしまいそうな、頭の中をとろけさせる凄まじい痛みと気持ちよさが同時に襲い掛かってきます。
「はっ……はぁ……」
 男のときより髪のボリュームが増え、それを最後に、快感の波が少しずつ引いていきます。
「す……ご、かった……です」
 久しぶりに変身しましたが、これほどだったとは予想外です。
 憑依はもちろん大好きですが、変身にこんな快感が伴うことをどうやら私は忘れてしまっていたみたいです。

 男物の服は女体化した私にサイズが合わず、少しだぶついた感じになっています。
 特にズボンは、今にもずり落ちてしまいそうです。さっさとベルトを締めなおすべきです。
「とにかくお帰りです! 女の私!」
 口調も美人マスターの私基準です! 女の体に、私は帰ってきました!
 さあ、まずはオナニーですね! わかります!
「ギャハハ、こんなところで何しているんだい、姉ちゃん」
「うにゃあ!?」
 さっそく服をはだけようとした瞬間、背後から声をかけられました。
 振り向くと、いかにも陵辱要因Aといった風貌の男が、ニヤニヤと私を見ています。
「喘ぎ声が聞こえたと思ったら……こんなところでオナってやがったのか? ギャハハッ」
「消えやがれです三下。男に用はありません」
 女になったからといって、男のモノを欲しがると思ってもらっては困ります。私、美人マスターですから!
「そういうなよ……ギャハッ、天国に連れてってやるからよぉ」
「むしろそういうエロゲ台詞を恥ずかしげもなく使うあなたこそ天国にご招待されればいいのだとマスター思います」
「ギャハハ……決めた。いますぐ犯してやんよ」
 素晴らしい短絡思考です。何でそうなるのかさっぱりです。
「って、私、ピンチです!」
 そういえば私に暴漢退治のスキルはありませんでした! マスターミステイクです!
 そうこうしている間にも三下は私の腕を掴み、私を押し倒しやがります! 触んじゃねぇです!
「いーやーっ! 私の初めては可愛い女の子に捧げるって決めているんですー!」
「ギャハハ、助けなんて来ないぜ!」
 男の手が、私のできたておっぱいに伸びてきます。
 ……しかし、その手が、私に触れることはありませんでした。
「ギャハァッ!?」
 靴が男の頬を蹴り、男の体ごとふっとばしました。
「僕は運が良い。貴女のような人を助けられるのだから」
「ギャハ……て、てめぇ……何モンだ!」

 男を蹴り飛ばし、ため息混じりにこの美人マスターを助けてくれたのは。
「怪我はないかい、美しい人。いま悪漢を黙らせるから、少し待って欲しい」
 アタッシュケースを持ち、生理的に鬱陶しさを抱かせる笑顔を浮かべる男性でした。
「あ……かい、さん」
 ネコスの常連客にして私を口説き続ける男と、時を越えて再び出会ってしまいました。
 私の知ってる歴史と違います。
 なんなんですか、この展開。いい加減、誰か説明してください。




もうちょっとだけ続くんじゃ
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巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

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・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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