ネコス66

TSしていた喫茶店のマスターが
男だった頃の自分に憑依した誰得物語です

今回で終わります

ネコス66 マスターの秘密編4

 みなさまこんにちは。
 少年漫画の打ち切りっぽくハードボイルドに前回を締めた美人マスターです。満身創痍です。

「い、てて……」
 私は今、自分の家で傷の手当てをしています。
 例の武装集団は赤井さんとの共闘で一網打尽に出来ました。あとはけーさつにお任せです。
「にしても……案外あっさり引いたな」
 あのウザ客のことですから、戦闘が終わった後もしつこく私に絡んでくるものとばかり思っていました。
 しかし彼は『名前を知ったから、今はそれだけで十分』などといい、さようならしました。最後までうざい男です。
「あー……クソ」
 記憶を掘り返しているうちに自己嫌悪がでてきました。
 なんで私は、あの男に自分から名乗ってしまったんでしょう。しかも、男の外見のままで、です。BLフラグですか? 私を過去に飛ばしたのはTSの神様ではなく、実はBL神による采配とでも言う気ですか? ふざけんなです。
「ヒヒ……悩んでいるな? ブラザーよぉ」
「ああ、悩んでいるとも」
 目下の悩みは、いきなり現れて窓から不法侵入を試みている謎の露天商の登場ですかねー。
「驚かないのかよ、つれねぇな」
「てめぇは神出鬼没だからな」
 マスターの順応スキルをなめんじゃねぇです。
「ヒヒヒ……口の悪いブラザーだ」
「ほっとけ。俺だってヤだよこんな口調……って」
 ブラザー? いったいいつの間に、Iさんは私をそんな風に呼ぶことにしたのでしょう。
「ん……もう拒絶反応が出てきたか。この時代のオレは、まだ人間だったからな」
「意味深な台詞はもう腹いっぱいなんだっつぅの」
 あれ? ますます違和感です。
 さっき会ったIさんは怪しさ百点満点でしたが、とりあえずまともに会話を出来ました。そもそもこんな中二的な台詞、一回も言っていません。
 私と赤井さんが乱闘している間に、何があったのでしょう?
「ヒヒヒヒ……それにしても、ブラザーは未来に帰りたくないのか? さっきから見ていれば、過去の歴史を改ざんしまくってやがる」
「……ちょっと待て怪しい外国人。何の話だ」
 今何か、メタ……というか、私の置かれている状況を的確に説明しませんでしたか?
「オレは、元通りの未来の方が好きなんだけどな? 能天気なお前に、冷たい妹。影の薄い絶世の美女に、薄幸のバイト。ライバルっぽくないライバル店の二人に、怪しい露天商と謎のお嬢様……そして、お前を口説く鬱陶しい客」
「ちょ、おま」
 ( ゚д゚ )状態です。めだぱにです。
「オレは、そんな収拾のつかないお前の周りの人間関係を見ているのが、凄く楽しいんだがなぁ」
 そういうと、Iさんは指をパチンッ! と鳴らしました。
「今ならまだ修正できるし……過去をやり直すチャンスは、これで終わりだ」
「え、な、おま……」
 目の前が……というか、世界がぐにゃりと歪みます。たっていられません。
「歴史通りに進んで……じっくりと、変身じゃなくて憑依をするコーヒーの開発に取り組んでいればよかったのになぁ。欲望に流されて速攻女体化か。……ヒヒ、勿体ネェな」
 Iさんが何を言っているのか、理解できなくなります。
 もともと理解できませんが、意識のはっきりしない頭ではさらに難解になりました。
「お前に憑依能力をつけてやるのは、まだまだ先になりそうだ。ヒヒヒヒ」
「おまえ……なん、なん、だ……」
「言ったろ? 俺は何者でもあって何者でもない。神出鬼没の『I』だ」
 外人はそういい、フーンフフーンと謎の鼻歌を歌いました。

「帰ろうぜブラザー。オレらの時代にな」
 その台詞を最後に。
 私の意識は、プツン、と途切れました。

────────────
────────
────

 みなさまこんにちは。
 なんだか随分と長い初夢を見ていたような気がする『ネコス』の美人マスターです。今日も私は女の子です。
「初夢って……マスター。今何月だと思ってんだ」
「ユカリちゃんは今日も口が悪い絶世の美女ですねー」
 今年こそ、ユカリちゃんメインのイベントが起きればいいと思います。
「あの、青葉さん。バレンタインだけど……」
「楽しみにしていますよ? 青田君からのチョコ」
「青葉ちゃん。当然、お姉ちゃんの分のチョコはありますよね?」
「きなこ餅味でいいですか?」
「チロルですね!?」
 今日もわが妹は私に冷たいです。そしてその彼女?である青田君は報われません。
 あの二人も、いい加減一歩進んだ関係になって欲しいものですが……肉体的にでなく精神的に、です。
「なぁ野良猫。どうも、この店の裏側にあるアパートから、私とセキナの間に一波乱訪れるフラグがあるような気がしてならないんだが」
「気のせいですよ、黄花。すいませんマスター。どうもこの子、夢見が悪かったようで……」
「こ、子ども扱いしないで下さいセキナ!」
「大丈夫。羽鳥家の令嬢が、こんな辺鄙なところに来るはずがないだろう?」
 私に話題を振っておきながら、『オレンジ』のコンビは自分達の世界でイチャラブを始めました。
 そーゆー風にフラグを蒔いていると、いつか、本当になってしまうので気をつけましょう。

────カラン

 いつもの面子を眺めていると、来客鈴が鳴り、一人の男性客が現れました。
「やぁ、翠さん。久しぶりだね」
「気安く呼ぶんじゃねぇって言いませんでしたかねぇ!?」

 うざい男に、私のファーストネームを呼ぶ権利を与えてしまったことを後悔しながら。
 今日もネコスは、ワイワイほのぼのとした時間を作ります。
 お客様、どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ、です。




打ち切りエンド
か、書くの飽きたとかじゃないんだからね!?

マスターの女体化シーンを書いただけの物語になりました…
TS要素を強くしようとしたのにどうしてこうなった

ゆるゆるとネコスは続きます。目指せ100


……さあ、次は黒組だ。でもその前にVTネタだ……
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
管理者の詳細

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2投票
無料アクセス解析
応援バナー
ちぇ~んじ!~あの娘になってクンクンペロペロ~
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR