ネコス67

TSした喫茶店のマスターが織り成す
ぐだぐだストーリーです

ネコス67

 みなさまこんにちは。
 制限時間付きの女体化コーヒーを取り扱う喫茶店「ネコス」の美人マスターです。
 滅びの呪文を喰らってないのに「めがーめがー」状態です。

「へぁぁ~目がぁ~」
「邪魔だマスター」
 大佐の真似をしてふらふらしてみても、バイトに冷たくあしらわれてしまいます。
 こんな時ぐらい、優しくしてくれてもいいんじゃないかってマスターは強く思います。
「花粉症の人間相手にどう優しくしろっつーんだ」
「えー? んふふ、それはもちろん、目薬をそっと渡してくれたり、ティッシュ配りの人からダンボールごとティッシュを貰って来てくれたり、杉の木をチェーンソーで切り倒してくれるのが、優しさってモノです」
「どんどん難易度高くなってる上にそれは優しさじゃない」
「ふー……相変わらず、ツッコミ力たったの5ですねぇ、ユカリちゃんは」
「よくわからんけどバカにされた気がする」
「いいですかユカリちゃん。ちょっとそこに座りなさい」
 文句をいいたげなユカリちゃんを制し、私はお向かいのカウンター席に座らせます。
 営業中ですけど、相変わらず人はいないので座り放題ですひゃっほー。
「なんだよ、改まって」
「ずっっっっっっっと前から思っていましたが、ユカリちゃん。あなたのキャラは弱すぎます」
「……何度目だ、その話」
「いいですか? 記憶喪失というキャラ性を失い、あなたに残ったのはその乱暴な口調のみ。さらにTSの旨味であるギャップを感じないその性格では、ビジュアルがなければ男だとさえ思ってしまうような、なんちゃってTS娘なわけです」
「まずビジュアルとかそういう話やめろ。だいたい、どこからどう見ても俺は女だろうが」
「だーから! 見た目以外でも女の子であることを意識させてくださいっていっているんです! TSっぽければ尚良しです!」
「んなこといったらマスターだってそうだろ! アンタのどこが元男だ!」
「私は見た目美人マスターですが頭の中は萌と性欲に満ちたオスそのものですよ!?」
「威張るなよ!」
「ツッコミが単純です! スベリ芸人ですか!」
「芸人じゃねーから!」
「今の時代、会話の端々にウィットに富んだボケ・ツッコミが必要なのですよ!」
「勝手に時代を巻き込むな!」
「……ふ」
「あ?」

「ふぁぶしっ!」

 マスター、盛大にくしゃみをしました。
 上手く「へーちょ」を常備化できません。

「ずる……っ。あぅ?」
「…………」
 それは恐ろしい光景でした。
 私のくしゃみが、大量のツバが。
 ついさっきまで額をぶつけ合うほどに激論を交わしていた、ユカリちゃんのお顔にかかってしまっています。
 絶世の美女にぶっかけ……と考えればなかなかハアハアできますが今はそんな妄想に浸っている場合じゃないと思います。

「あ、えと……ごめんなさいです、ユカリちゃん」
「…………帰る」
「はい!?」
「どうせ客も来ないし、いいだろ。今日のバイト料はなしでいいから」

 早口にそう言って、ユカリちゃんは宣言どおり、帰ってしまいました。
 ふーんだ。仕事を途中で抜け出すなんて悪い子です、本当に。



――――カラン

「こんにちは兄さ……って、どうしましたか。そんなところに突っ伏して」
「えぅゔ~~~~~くしゅんッ。ゆ、ゆがりぢゃんとケンカしぢゃいましだぁ~」
「……はぁ。明日になれば、またいつものように来てくれるでしょうに」
「で、でもぉ~~」
 花粉と悲しみの涙でかおをぐっちゃぐちゃにして、私は思いっきり泣きました。

 春から幸先悪いです。
 ケンカは、良くありません。




目がかゆい…優しい人募集
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巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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