TS昔話1

ぐだぐだ系のライトなバカ話です


TS昔話1 「桃太郎」

 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おばあさんは川へ洗濯に。
 おじいさんはネトゲーのレベル上げに励んでいました。

 ある日、おじいさんが操る女剣士のところにクエストが届きました。
「はて、鬼退治とな?」
 初めて見るクエストの内容に、おじいさんは目をしばたかせました。しかしそれも一瞬のことです。
「これはきっと、レアアイテムが手に入るに違いない!」
 おじいさんはワクワクしながら、その鬼退治クエストを受けました。
 するとどうしたことでしょう。突然PCがとてつもない光を放ちました。
「ぬおおおおお!?」
 まばゆい光に照らされおじいさんは思わず目を瞑りました。

 しばらくしてから目を開けると、景色が一変していました。なんと目の前には、ネトゲのスタート地点である城下町が広がっていたのです。
「うおおお? こ、これはっ」
 おじいさんは体のあちこちを撫で回しながらうろたえています。驚いたことに、おじいさんの身体は女の子になっていました。
 着物の色や髪の長さ、そして目の前に広がる大きなバスト。その姿は、まさしくおじいさんが魂を込めてエディットした女剣士の姿でした。
 なんだかわかりませんが、とにかくすごいのでおじいさんは興奮してきました。
「まさかゲームの中に入れるとは……時代の進歩はすごいのぉ」
 女性の可憐な声でじじくさい言葉を吐きながら、おじいさんはとりあえず酒場へ向かいます。鬼退治についての情報を集めようと考えたのです。

 一方その頃。
 現実世界ではおばあさんが洗濯から帰ってきていました。
「おじいさん、今帰りましたよ。おじいさん!」
 いくら呼んでも、おじいさんの返事は聞こえてきませんでした。

 おばあさんがおじいさんを探しているその頃。
 おじいさんは、酒場の奥の部屋で、おっぱいをぺろぺろされていました。
 ぺろぺろしているのは『ハウンドドック』というHMの男で、鬼退治についていく代わりにおっぱいをしゃぶらせろと言ってきたのです。ドックは胸フェチだったのです。
 おじいさんもせっかく女になったのだからと、ぺろぺろを受け入れました。
 くすぐったさと気持ちよさが一緒にやってくるような不思議な感覚に、おじいさんは笑顔が絶えません。

 一方その頃。
 現実世界ではおばあさんが洗濯を干し終えて、家の掃除をしていました。
「あぁもう、こんなに散らかして!」
 いらいらしながら、おばあさんは吸引力の変わらない魔法の掃除機でゴミを吸っていきます。
「あーあーあーあー、ぱそこんも付けっぱなしで!」
 おばあさんは怒りに任せて電源ケーブルを引っこ抜き、ログイン画面で止まったままのPCを強制終了させました。

 ────────────。
 おじいさんは『ハウンドドック』に加え、『ファンキーモンキー』と『ハミングバード』を名乗る男たちも仲間にしました。
 もちろん、あとの二人にもおじいさんは体を提供しました。一般には受け入れがたい性癖を持つ三人の男たちは、性に積極的でなおかつ深い見識のある女剣士姿のおじいさんに入れ込んでいきました。
「モモ! 俺の鋭い牙突で、鬼のノド笛を貫いてやるぜ! だからこの戦いが終わったら俺と……」
「アネサン! あっしの鋭い鉤爪で鬼のはらわたを引き裂いてやりまさぁ! その代わり、ご褒美たのんます!」
「レディ。私は鷹の目の如き狙撃力で、鬼の目玉を撃ち抜いて差し上げます。貴女のために」
 三人のお供は頼もしい限りです。
 おじいさんとその一行は、いよいよ鬼の居城へと向かうのでした。
(……しかし、これ、いつログアウトできるのかのぅ)
 鬼退治をしてもこの世界から抜けられないことを、おじいさんはまだ知らないようでした。
 けれど、三人の男はおじいさん改め『モモ』をきっと見捨てはしません。
 平和を取り戻した世界で、末永く幸せに暮らすことでしょう。

 めでたしめでたし。




バッドエンドorハッピーエンド?
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Author:巫

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