黒組10 『末路』

投票所にて以下のコメント(というかリクエスト?)があったので 遅ればせながら実行してみました

≪黒組:複数ののっとりとかを≫

ちゃんと実行できているかは甚だ疑問ですがやってみました
なお、救いのないお話となっていますのでバッドエンドが苦手な型は注意を

それと、10組目でキリがいいので黒組系はこれ以降、「5000円です-裏」の方で公開します
裏はバッドエンドまみれ、表は雑記や「ネコス」などのライトTSで続けていけられたらナーとか思っています


「こ、この……この、俺が!?」
 私たちの総攻撃によって、四天王の一人、≪血流のリヴェージ≫と名乗った男は瀕死の状態に陥った。
 リヴェージの身体の至るところから、真っ赤な血が流れている。彼はそれを武器にして戦っていた。
 時にはムチに、時には弾丸に、時には剣に、時には防具に。自らの痛みと引き換えに戦闘力を向上させるリヴェージは、これまで戦ってきた魔物の中でも最も手ごわい相手だった。
 しかし、正義は勝つ。
 僧侶である私の回復魔法。魔法少女による援護攻撃。そして女剣士と勇者様による連携で、ついに四天王の一角は倒れようとしていた。
「≪血流のリヴェージ≫! これで……」
「終わりだぁ!」
 女剣士と勇者様が剣を振り上げ、リヴェージの身体が空中高く跳ね上げられる。
「ぐっ!? お、おのれーーーーーッ!!」
 断末魔の叫び声を上げ、一瞬だけ輝いたかと思うと、目もくらむような爆発に包まれた。
「きゃっ」
 草原に血の雨が降り注ぎ、私たちのパーティは思いっきりそれを浴びてしまう。
 魔物の血は、ヘドロのような腐った臭いがした。
「うえー、最っ低~。もうちょっと考えなさいよこのバカ勇者!」
「ははは、勇者たるもの、トドメは格好良くしないとな!」
「ふふ、勇者さんらしい発想ですね」
「あははははは」
 血塗れのままみんなが笑う。
 強敵を倒した達成感が、私たちを陽気にしていた。
「ふふふ」
 その空気に、私も釣られてしまう。
 リヴェージが支配していた村はこれで魔王軍から解放された。
 小さな一歩だけど、これが平和の始まりだと、心からそう思うのだった。

 その夜。
(臭いが……消えない)
 私は村の宿屋で、深夜にもかかわらず温泉に入っていた。
 村に戻ってきたときにまっさきにお湯を浴びて服も新品に取り替えたけど、臭いは一向におさまらない。
 呼吸をするたびに悪臭が鼻につき、不快感を与えてくる。
 他の三人は平気なのだろうか? 私が神経質なだけ?
(ふぅ……)
 温泉の中に身体を沈め、目を閉じる。
 温かい水が全身を包み込み、そのときだけは、悪臭を感じずにいられた。


(……あれ?)
 気が付くと、私は脱衣所の鏡の前に立っていた。
 湯船で目を閉じてからの記憶がない。
 無意識に温泉から出てきたのだろうか? でも、それにしてはおかしい。
「……」
 鏡の前の私は確かに私なのに、ニヤニヤと見慣れない笑みを浮かべていた。
 それどころか、さっきから片手で胸をすくい上げるようにして弄っている。自分の手のひらが動くたびに、鏡の中で胸がぷるん、と弾んでいた。
「くく、なかなか良いカラダをしているな…………気に入ったぞ」
(え?)
 ニヤついたままの顔で、私の口が私の意図しない台詞を吐き出す。
「このリヴェージ様の返り血を浴びたのが運の尽きだったな。我が秘術にまんまとかかりおったわ」
(血流の……!? そ、そんな!)
 つまり、私のカラダは乗っ取られてしまったのだ。
 あのとき、魔物の血を浴びたばかりに……!
(か、返しなさい! これは、私のカラダです!)
 叫んでもそれが私の声として紡ぎ出ることはなく、代わりに下卑た笑い声だけがノドを鳴らしていた。
「……うん?」
 鏡の中にもうひとり、裸の女性が映る。あれは、女剣士だ。
(た、助けて! お願い!)
 心の中で私は彼女に助けを求める。
 パーティメンバーの中で一番冷静で、なおかつ頭も切れる彼女なら、私の異変にきっと気付いてくれるはずだ。
 しかし私の希望は、彼女の表情が暗がりから浮かび出た瞬間、あっけなく潰えた。
「よう。気分はどうだ、俺よ」
 ニタニタと、いつもクールな彼女と同一人物だなんて到底思えない邪悪な笑みを浮かべて、剣士さんは私にそう声をかけてきた。
「ああ、俺か。この通り、うまくいったぜ」
 私の体を奪ったリヴェージも、似たような顔つきで彼女に微笑み返す。
 『返り血を浴びた』……コイツは、確かにそういっていた。
(つまり……まさか……!)
 私の体から、ゾッと血の気が引いていく。すでにカラダの感覚から切り離されかかっていた私がそれを感じたのはきっと勘違いだったのだろうけど、その恐るべき事実を知ったその瞬間、心は確実に凍りついた。
「勇者と魔法少女は?」
「とっくに俺になったさ。今頃は、男女両方の快感を思う存分味わっているだろうよ」
「くく、そうか……では、俺たちは」
「ああ。女の快感を思う存分味わおうぜ」
 "私"と剣士さんが手をとり、いやらしい笑みを浮かべて裸のままお互いの体を寄せ合う。
 私はそれを、泣きながら見つめ続けることしかできなかった…………。




やっつけ気味で申し訳……いや、いつもと変わらないか
なお、翌朝は村人の惨殺ショーです。酷い話です(棒)

>ちょっと雑記<
裏ですでに紹介済みですが『 Teiresias 』という大物サイトさんと相互リンクさせていただいています
なので、こっそり表にもリンク追加しましたです
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No title

勇者パーティーに倒された魔王や魔王軍幹部が、逆に勇者パーティーの誰かを乗っ取ってしまう展開大好きです!
パーティー丸ごととなると淫行も悪行も思いのままで気持ちが昂ぶりますね。

実際に乗っ取った身体で罪の無い人々を虐げたり、姫や王妃・女王を乗っ取って国を支配したりする展開が読めれば言うこと無いのですが……大変すぎるので自分でも書きません(爆)

Re: No title

>nekomeさん

コメントありがとうございます

自分もそういう展開大好きです ハイル・ダーク!
ファンタジーを舞台にした黒いお話も書いてみたいですが確かに大変そうですね
でも読みたい ジレンマです
プロフィール

巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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