お祭り三日前

適当さに拍車のかかった、何も考えてない感じの短編のTS小説です


ある日の俺と彼女
前回のあらすじ:俺の彼女はオタクだった。



 彼女と体を入れ替えられ数日が経った。
 しかし女としての生活には戸惑うばかりで、そろそろ元に戻りたいと愚痴をもらしてみたところ、
 一瞬のめまいの後、俺は元の体に戻った。
「んー、飽きた」
 元に戻った理由が、そういうことらしい。

「やっぱり入れ替わりは駄目ね。私まで異性として過ごさなきゃいけないじゃない」
「そうだな。出来れば入れ替わる前に気付いてくれたらもっと良かったよ」
 久しぶりの男の体を確かめるように、腕をぐるぐると回しながら相槌を打つ。
 コンコン、と控えめに部屋のドアがノックされたのは、そんなときだった。
「…………飲み物」
 ドアを開けると、不機嫌そうな顔をした彼女の妹がいた。
 トレイに麦茶の入ったコップが二つ乗っている。
「お客がきたら、飲み物ぐらい出したら?」
「いやー、この人私の彼氏だし?」
「答えになってない……バカ姉」
 ツンドラのような冷たい視線を自分の姉に向け、それから妹さんは俺に軽く一礼すると部屋を出て行った。
「うーん、相変わらず礼儀正しいまじめな子だ」
「何々、あれがあなたのタイプなの? 寝取られフラグ?」
 言っている意味がわからない。
「私ね、その……入れ替わってわかったと思うけど、妹に嫌われているんだよね」
 自重するように、悲しげに彼女が笑みの表情を作る。
「オタクが理解できない家族を持った私は、お祭りに行っても一人……でも、今年からはそうじゃない」
 お祭りというのは、この前彼女が言っていた、本を売る会場のことだ。
 本を売る場所をなんでお祭りなどというのか良くわからないが……。
「ねぇ、ついてきて、くれる?」
「もちろん」
 よくわからないが、こんな表情をする彼女に一人で行って来いなんて、言えるはずもない。
 そう思い、頷いたのだが……。
「お?」
「ありがとう。じゃあ、ちょっと 憑いて きて」

 視界が消え――――次に気が付いたとき、
 目の前にいたはずの彼女の姿はなく、俺は見知らぬ部屋にいた。
「……」
 机の上には参考書。ついでに礼儀作法の本なんてものも並んでいる。
「……あー」
 声を出せば、やはり女ボイス。
 そして卓上鏡に映る吊目のツインテールは……。
「妹さんじゃん」


「んふふ、ちゃんと、妹に憑いてきてくれたみたいね」
「さて、あとはキミの抜け殻をどうしようかなークローゼットにでも仕舞っておく?」
「いや、元に戻せ。俺はともかく、妹さん可哀相だろ」
「ああんっ、礼儀正しいけどいつも無言で私を睨む妹が、ぞんざいな言葉遣いで私と会話しているー♪」
「いや、だから人の話を……」
「やっぱり、家族の理解あってこそのオタク道よね! お姉ちゃんと一緒に、お祭り行こうね!」
「おーい……」



つづく?


本当になんなんでしょうね、これ
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Author:巫

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