ネコス77

連続更新 休日+台風のコンボで暇だったんで……

女体化済みの喫茶店のマスターが繰り広げる、ぐっだぐだストーリーです

ネコス77

 みなさまこんばんは。
 喫茶店「ネコス」の美人マスターです。夢見る少女じゃいられません。
「というわけで、今日もお仕事ですー」


 閑古鳥とマブな「ネコス」は今日もお客さんで賑わっていません。ふぁっきん。
 しかしいつものパターンならば私の独り言に茶々を入れてくる誰かしらがいるのですが、今日は本気で誰もいません。寂しいです。
「マスター。我輩を忘れてはいにゃいか?」
 カウンターでコーヒーを飲む、眼帯つき猫耳少女がニヒルに微笑みます。彼女の正体は化け猫ですので、お客さんに数えていませんっていうかただでコーヒー飲みやがってんじゃねぇです。
 オス猫のくせに猫耳少女なのもいただけません。実に萌えます。コーヒーの一杯や二杯ぐらいおごる気にもなりましょう。
「情緒不安定なニンゲンだな。にゃんかあったのか」
「うふふー、マスターは自分の言ったことに一定以上の責任を負わない人生を歩んでいるんですー」
「最悪だなお前。あと台詞が長い」
 猫畜生にダメ人間扱いされました。マスターショックです。必殺技っぽいです。

────カラン

「そこで登場するのが僕というわけさ」
 ウザい客が一名やってきました。毎回毎回、計ったようなタイミングです。
「いらっしゃいませですー赤井さん。今日もいつものでいいですかー?」
「いいや、今日はコーヒーを飲みたい気分だ。キミの、最高傑作のブレンドをね」
「あははー私の最高傑作はTSブレンド一択ですよー」
「そうか。うん、じゃあそれで」
「( ゚д゚ )」

 そのからのやり取りは良く覚えていません。
 私は( ゚д゚ )のまま厨房に戻り、放心状態でTSブレンドを淹れていきました。
(あの赤井さんが……入店以来、一度も女体化しなかったあの赤井さんが……ついに!?)
 マスターの心臓はドキドキです。
 あの野郎、コーヒーが飲めるようになった途端TSですか。GJです。TS後はうちに来て妹をファックしていいです。
(なのになぜでしょう、このモヤモヤは)
 彼は言いました。絶対に女にならず、男として私を愛するのだと。それなのにここに来て、私の念願を叶えようなどと……。
「べ、別に、愛されたいわけじゃないんですけどね!」
 私は叩きつけるような勢いでカップをソーサーに置き、赤井さんに提供します。
「どうぞー。TSブレンドです」
「ふふ、キミの努力の結晶……ありがたくいただくよ」
 私は頬杖をつきながら、彼がコーヒーカップを口に運ぶ光景をじっと見つめます。
(あれを飲めば……赤井さんは美少女に……)
 なのになぜでしょう。待ち望んでいた展開だと言うのに、ちっともワクテカしません。
 そうこうしているうちに黒い液体は彼の口に流し込まれ、そして────────。

────リリリリッリリリリッ!!
「夢オチですかコンチクショーーーーーッ!!!!」
 みなさまおはようございます。
 朝一番に元気良く声を張り上げられる美人マスターです。目覚ましうるせーです。

***

「やあマスター。いつもの」
「あなたはもう、一生男のままでいやがるがいいです!」
 そうですとも。
 こんな男に、女の子の快感なんて絶対に教えてあげません!
 だからあんな夢を見た挙句、ワクテカできなかったんです!
「……今日は不機嫌さんだね。あの日かい?」
「セクシャルハラスメント野郎は入店禁止ですーッ!」
 今日もネコスは、賑やかです。




というわけで赤井はTSしません させません
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Author:巫

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・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

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・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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