お祭り終わった

自分の彼氏をあらゆる方法でTSさせる彼女
そんな二人のぐだぐだな会話です



ある日の俺と彼女

 俺は、夢落ちというものが嫌いだ。
 だってそうだろう。その世界観にぐっと引き込んでおきながら、急にいままでの出来事はこの人物の夢でした。それでエンドクレジットなんか出てみろ。まず間違いなく、金返せと思う。
 というわけで、俺の今までの出来事は夢でもなんでもない。
 目が覚めたら、自分の部屋にいたとしても、よかった夢だったんだ。などとは考えられない。

 そう。彼女と俺が、入れ替わったことは。夢じゃない。
 彼女の妹の身体に、俺が乗り移ったことも。夢じゃない
 彼女の言うお祭り……いや、戦場に行ったことも。
 そして、そして、俺はそこで!
「あ、おはよー。起きてたんだ」
 辛酸をなめるように記憶をたどっていると、お気楽な笑顔の彼女が、部屋の入り口に立っていた。
 その手にはコンビニの袋らしきものが握られている。
「調子、どう?」
 ちなみに俺は、風邪などで寝込んでいるわけでなく、心因性による外出拒否の状態だ。
 だるいから外に出たくない、と言っているのとあまり大差はないが、一応、理由らしい理由もある。
「元気だしなって。ほら、これ見てよ」
 と、彼女が袋から出したのは、奇妙な格好をした少女を撮影した、写真の束だった。
 セーラー服にフリルが付いたようなパステルカラーの服装をした少女は、顔を真っ赤にして、それでもカメラ目線で決めポーズなんかとっている。
「は~、やっぱ、女の子になったキミが一番可愛いよね」
 恍惚としながら放った彼女の一言が、俺の胸にぐっさりと突き刺さる。
 そう。なにをかくそう、この写真の女は俺なのだ。
 彼女の妹に乗り移り続けることに耐え切れなくなった俺は、ついに、この身体を女の子に変えてしまったのである。
 で、俺を女にした元凶は大興奮し、そこからさきは……その写真がすべてを物語っている。
「ねーねーダーリン♪」
 猫なで声で人生初の呼称をされ、俺はとっさに身構える。
 こちらも対抗してハニーと甘くささやきたいところだが、そんな余裕はなかった。
「冬にもお祭りあるんだけどー。次は、どんな方法で女の子になる?」
 あの人ごみ戦場をお祭りという彼女の神経に呆れ、そして、数ヵ月後の自分の姿に思いを馳せ。
 俺の意識は、逃げるように遠のいていった。


おわり

――――
いまさらながら、コミケ行った方、お疲れ様でした。
なんでもない感じで始まり、なんでもない感じで終わります




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
管理者の詳細

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2投票
無料アクセス解析
応援バナー
ちぇ~んじ!~あの娘になってクンクンペロペロ~
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR