ネコス8

ブログ開始直後に更新していた短編TSです。
その場のノリと勢いだけで作っています。

またゆるゆると始めていきますので、お付き合いくだされば僥倖です



ネコス8 ~リニューアルオープン前日編

「んー、さて、また頑張りましょうかー」
 私は伸びをしながら、新調したての看板をとりつけた喫茶店『ネコス』を見上げます。
 ここは、手軽な性転換をしたい方々の御用達といっても過言ではない喫茶店。
 あるときはお客様たちのニーズに合わせ、あるときは私の趣味により、異性への変身を可能にするコーヒーを提供するお店です。
 店内改装のためしばらく休業していましたが、明日からようやく営業できそうです。
 リニューアルオープンということで大々的にバイトも募集しました。
 結果は、その……いまだに電話の一つもきません。
 TSしたいお客さんはいるというのに、TSして働きたいという人間がいないのは非常におかしな話です。
 寂しいけど、でも、私は泣きません。なぜなら、私、美人マスターですから!
「なあ、そこのねーちゃん」
 私がいつものように自分を奮い立たせていると、背後から声がかかりました。
 人の後ろから声をかけてくるなど、無礼もいいところです。
 もし背後の人物が少年なら、私のTSブレンドを飲ませて再教育です。
 泣いても叫んでも助けは来ず、私に蹂躙、……もとい、教育されるTS美少女。…………くふっ、くふふふふふふ。
「なぁってば」
「はいはーい? なんでしょ……う、か?」
 振り向いた先にいたのは、まだ声変わりもしていないような、それでもはっきりと男だとわかる顔立ちをした、少年でした。
 年は15前後で、赤いシャツに赤いパーカーを羽織っています。
 ああ、いえ。というか、ですね。彼の服が赤いのはたぶんきっと……。
「あ、あのー、頭からものっすごい血が出ていますよー?」
 さすがにスプラッタです。この美人マスターである私が、引きつった笑顔しか出せません。
 額が割れているのでしょうか。顔の正面から首下まで、彼の出血はそりゃあもう、ひどいものです。
「あー……まぁ、ふらふらすっけど、あんま痛くはない。それよりねーちゃん」
「な、なんでしょう」
「ここってどこだ? あと……」
 その彼の言葉を、私はまさか生きているうちに聞く事が出来るとは思ってもいませんでした。

「俺は、誰?」

 少年はそう尋ねた後、ふらりと身体を揺らし、私の目の前で倒れてしまいました。
 どうやら、喫茶店美人マスターの平穏TSライフに、ちょっとした刺激が加わりそうな予感です。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

巫

Author:巫

・TS好きのはしくれ
・小説モドキを主に不法投棄します
・えろいといえなくもない表現を時々するため、10代前半以下の方の閲覧はお勧めしません

・当ブログのリンクはご自由にどうぞ
・ぬるい目で見守っていただければ重畳
・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
管理者の詳細

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2投票
無料アクセス解析
応援バナー
ちぇ~んじ!~あの娘になってクンクンペロペロ~
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR