ある日の俺と彼女 10/31

以前の、お祭り前SSで生まれたカップルをイベント用に昇格しました

自分の彼氏をあらゆる方法でTSさせる彼女
そんな二人のぐだぐだな会話です


ある日の俺と彼女 10/31

<とりっくおあとりーと!>
 久しぶりに部屋でのんびりしていると、彼女の声が頭の中に響いた。
 本当なら耳に響いたとか言うのが普通なんだろうけど、しょうがない。実際に頭の中に響いたのだから。
 一応、きょろきょろと辺りを見回すが、やはり彼女の姿はない。
 すると再び頭の中に、浮かれた調子の彼女の声がした。
<和訳すると、『お菓子をくれなきゃイタズラするぞー。あなたの身体を使って♪』>
「妙な一言が加えられた!?」
 これは、あれか。いつぞやの夏に起きたパターンか!
 慌てて自分の身体を見下ろす。が、目に映ったのはいつもどおりの、俺の、男の体だった。
<もしもーし? とりっくおあとりーとだよー?>
「いや、お前なんで俺の中にいるの?」
 彼女の特殊能力に突っ込んでも面倒なので、そこはスルー。うん、俺、ナイス事なかれ主義。
<だって、今日はハロウィンだし>
 答えになっていない答えをありがとうマイハニー。
<で、イタズラ? お菓子? 早く決めないと時間切れになっちゃうよー?>
「時間切れって、なんの」
<この精神転移の。ちなみに時間切れ=私の死>
「うぉぉぉぉぉぉぉい!!!!」
 なに? なんで彼女は死と隣りあわせで俺に精神転移とやらをしているの!?
<やー、カゼ引いてさー。動けないから、暇つぶしに>
 ……俺の彼女は、自分の命を何だと思っているんでしょう。
 ああ、いや。そんな悠長な突っ込みしている場合じゃない。
「お菓子……は、今もっていないから、イタズラで! 早くしろ!」
「やーん、マゾっぽいよー? マイダーリン♪」
<やかましい! いいからさっさと…………って、んん?>
 なんつーか、急に身体が軽くなった。
 どころか、身体の自由が利かなくなっている!?
「わーい。久々のあなたの体だー」
 俺の口が、俺の意識しない言葉を、キモイ口調で喋る。
<はっ、ちょっ、おまっ!>
 身体の主導権、奪われた!?
「んじゃ、マゾな彼氏のために、イタズラしまーす」
<いやいやいやいや! お前、時間切れとかどうしたんだよ!>
「あはは。問題ないない。いま、代わりの精神を私に転移させるから」
<そーいう問題!? そーいう問題なのか!?>
「んー、あ、いま家の前を通りがかった誰かのストーカーっぽい男でいいかなー」
<よりによってそんなリスキーな人材を!?>
「だって、あと転移できそーなの、あなたか、最近性衝動に目覚めた中学生の弟か、リストラにあってウチで絶望しているお父さんか、寝たきりのおじいちゃんしか――――」
<重い! お前の家の事情をさらっと流さないでくれ! つーか俺にしろ! 俺がお前になるから!>
「嬉しい……私のこと、誰にも渡したくないんだ?」
<すっげえポジティブ!>
 彼女の家族を否定するわけじゃないが、まともな選択肢が俺だけだと思うんだよ。
「じゃ、私の身体、よろしくねー。イタズラしてていいからね」
<するか!>
「こっちのいたずら終わったら、元に戻すから」
「とか言いながら、なぜズボンを脱ぐ! って――――」
 気がつけば、俺は、彼女の部屋にいた。身体は……うん、女だ。
「はぁ……」
 …………俺、何かしらイベントある日は、こーやってあいつにおちょくられるんだろーか。
 次のイベントは、クリスマス。
 今から気が重かった。
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Author:巫

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・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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