ある日の俺と彼女 4/1

自分の彼氏をあらゆる方法でTSさせる彼女
そんな二人のゆるい会話です


ある日の俺と彼女 4/1

「実は私、本当はもともと男だったんだよ!」
「そうか」
 大事な話があるから。
 そう言われて彼女の家にやってきた俺は、別にいまさら驚く内容でもない話をマジ顔で語られた。

「む、何よその反応。ここは、『ナ、ナンダッテー!』っていうシーンでしょ」
「普通の彼女なら、彼氏を女にしたりしないからな。十分納得できるわけだが」
「何よ何よ。私が普通じゃないとでも?」
 いままで自分を普通だと思っていたのかマイ彼女。そっちの方が驚きだよ。
「少なくとも、『かわってくれる?』って台詞で入れ替わりをやらかす女は一般的じゃないと思う」
「あー、あったねそんな会話。半年も前のことなのによく覚えているじゃない。えらいえらい」
「お褒めに預かり光栄ですよ」
 そりゃあ、あれが俺の初女体化だし、忘れろって言う方が無理だ。
「じゃあさじゃあさ、あれも覚えてる? 『ついてきて』」
「憑いてきてっていわれて、妹さんに憑依させられた」
「あはは、すごいねー、記憶力バツグンじゃん」
「それだけ衝撃的だったんだよ」
 つーか、最初の会話はどこいった。
「ああ、あれウソだし」
「……あぁ、エイプリルフールか。二十歳過ぎてまだこんなことうぐほぉっ!?」
「気のせいかな、いま、年齢の話してなかった?」
 人のみぞおち殴ってから笑顔でそういうこといいやがりますか、彼女さんよ。
「げほっ……そんなに気にするほど年取ってもいな──なんでもない。なんでもないから人の足を無言でぐりぐりすんのはやめてくれるかな」
「まったくもー。話がそれたじゃない」
 基本的に話をそらしているのは誰だろうな。
「それで、何でそんなウソを?」
「私が元男だといえば、あなたは元女だって嘘をついてくれるかなと」
「つかねぇよ? そんな期待に満ちた目を向けられてもいわないからな!?」
 『じゃあ、女に戻してあげよう』って流れが丸々読めるし!
「もー、最近小ざかしいぞー、マイダーリン」
「恋人に小ざかしいなんて言われるとは思わなかったな!」
「もう一ヶ月も女体化してないじゃない! さあ、女の快感を思い出せ! 男より気持ちいいでしょ!?」
「いや、味わったことないものを思い出せ言われてもな! あとエロネタやめろ!」
 彼女になったり、妹さんになったり、巫女やら鬼娘やらにはなったことあるが、実は一回もエロいことにはなっていない。
 つーか、俺と彼女の間にすら肉体関係がないんだが。
 付き合ってそろそろ一年経つし、いいかげんお預け状態を終了してくれてもいいと思うんだ。
「……ねえ、あなたエロいの嫌い?」
 若い健康男子にする質問じゃないぞ、それ。
「私としては目一杯ムード作っているんだけど……あなた、恥ずかしがるだけでちっとも手を出してくれないし」
「ムード作ってたのか、あれで」
「ほら、そうやってすぐにツッコミに逃げる!」
 逃げているわけじゃないんだが……成る程そうか。つまり、俺にもいくらか悪いところがあったわけだ。
「あー、わかった。これからツッコミは控えるようにする」
「……じゃあ、もう今日は『ツッコミなし』ね?」
「了か……」
 視界が、ぐらりとゆがむ。
 そう思った瞬間、俺の意識はプツンと途切れ────


「目が覚めたら女になってましたってか!?」
「おお、起きた瞬間状況を把握するなんて素敵ね」
 目の前には、ニコニコと、デジカメを片手に微笑む彼女がいる。
 自分の身体を見回してみれば、いつのまにやらメイド服に着替えさせられていた。
 膨れた胸といい、高い声といい、完全に女になっているらしい。
「つか、なんでメイド!?」
「メイドという身分は、ご主人様に絶対服従よ?」
「意味がわからない!」
「つまり、ツッコミ厳禁!」
「いい笑顔で何言ってんのお前!? 使用人にも発言権あるだろ!」
「うるさいメイド!」
 罵られた!? メイドって罵りだったのか!
「も、申し訳ありませんご主人様!」
 って! 口が勝手に!
「ふふふ……いいわぁ、いまあなたは、心の中でたっくさん突っ込んでいるのよね」
 わかってんなら喋らせろ!
「おっしゃるとおりですご主人様」
 むあああああああああああーーーーーーーー!
「女にされ、しかも身体の自由が利かない元男メイド…………イイ!」
 ずいぶん歪んだ趣味をお持ちだなマイ彼女!
「あ、ありがとうございますご主人様」
 こら俺! なんで顔を赤く染める!
 あと台詞おかしい! 褒められてないから!
「ふふ、もう元に戻さないわよ……私に絶対服従のマイダーリン」
 …………え、マジ?
 これ、目が本気だよ? おーい。
「一生ご奉仕いたします、ご主人様」
 俺も俺でなに言っちゃてんだよぉぉぉぉ!?
 俺、一生女!?
 マジ!?
「あはは、ちなみにウソだから」
「うふふっ、流石ですご主人様」
 ………………。
 や ら れ た 。







以下拍手返信

拍手コメ、ありがとうございます。
↑のような台詞しか出てこない場合、
素の喋りが苦手なのでネタで返します。(反転します)



>eta さん
――愛の力
彼女「私たちの夢は、ラブラブ天驚拳を撃つことです!」
彼氏「何に向けて撃つつもりだお前は!」
彼女「もちろん、世間を騒がしているデビルゲンパツーを散りにするのよ。
   大丈夫! 放射能もキングのおじさんがなんとかしてくれるから!」
彼氏「ゲンパツ消すなよ! なくなったらなくなったで大変なんだよ!」



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Author:巫

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・……上記のように妙な言い回しをする悪癖あり

・モドキとはいえ小説を公に無断転載してはいけません 常考
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